安全規格 IEC 61010|お客様サポート|共立電気計器株式会社

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安全規格 IEC 61010

現場用計測器に対応する安全規格としてJISC1010-1(測定、制御及び研究室用電気機器の安全性)が1998年に制定されました。これは、国際規格への整合化の要請を受けて、国際安全規格IEC61010-1(IECは国際電気標準会議で日本を含め50ケ国が参加する国際機関)の内容をほぼ全面的に取り入れたものであり、よりユーザの立場に立った安全性が要求されています。

測定カテゴリ

安全規格IEC61010では測定器の使用場所についての安全レベルを測定カテゴリという言葉で規定し、以下のようにO~CAT IVの分類をしています。この数値が大きいほど過渡的なインパルスが大きい電気環境であることを意味します。CAT III で設計された測定器はCAT II で設計されたものより高いインパルスに耐えることができます。

O 主電源に直接接続されていない他の回路
CAT II コンセントに接続する電源コード付機器の電気回路
CAT III 直接配電盤から電気を取込む機器の1次側及び分岐部からコンセントまでの電路
CAT IV 引込み線から電力量計及び1次過電流保護装置(配電盤)までの電路

計測器に関連する安全規格

IEC 61010-1
(JIS C 1010-1)
測定、制御及び研究室用電気機器の安全性第1部:一般的要求事項
IEC 61010-031
(JIS C 1010-31)
電気的測定及び試験のための手持形プローブアセンブリに対する個別要求事項
IEC 61010-2-030
(JIS C 1010-2-30)
測定用、制御用及び試験室用電気機器の安全性第2-30部:試験及び測定回路対する個別要求事項
IEC 61010-2-032
(JIS C 1010-2-32)
電気的測定及び試験のための手持形電流クランプに対する個別要求事項
IEC 61010-2-033
(JIS C 1010-2-33)
主電源電圧が測定可能な家庭用及び専門家用の手持形マルチメータ及び他のメータに対する個別要求事項
IEC 61557 交流1000V及び直流1500V以下の低電圧配電システムの電気的安全性 - 保護手段の試験、測定又は監視用機器