感電

感電は電撃(エレクトリック・ショック)ともいわれ、例えば漏電している電動機に触れた時、フレーム→手→からだ→足→靴→床(地面)の経路に電流が流れて感電し最悪の場合、生命をも奪う恐れがあります。
感電の程度は人体に流れる電流値、感電時間によって大きく異なり、体質、年令、健康状態などによっても差異を生ずるが、一般的には商用周波の電流が1mAでは膚に感ずる程度、5mAで相当の痛感を覚え、10mAで耐えられないほど苦しく、20mAでは筋肉の収縮がはげしくて自ら回路を離れることができなくなり、50mAでは相当危険で、100mAでは致命的結果になります。

致死電流(心臓に心室細動を起こす電流)の安全限界に関してはダルジール教授が数多くの動物実験によって
 I=165/√t
 〔I=電流(mA)、t=時間(秒)〕
の式を発表しています。これによると1秒で165mAが限界とされています。