漏れ電流測定方法

活線状態での絶縁測定が可能

測定方法:回路又は機器の漏電部分の探査(負荷側で5mA漏電している場合)

ブレーカの二次側(零相測定)もしくは、アース線(線電流測定)にて、回路の漏れ電流の有無の確認をしてください。漏電している場合には、零相測定にて、クランプ式漏れ電流計の表示値が、5mAを示している回路を順に追っていけば、容易に漏電箇所を捜すことができます。

※抵抗値の計算方法(V=IRにより)
100V÷5mA(100÷0.005)=20,000Ω
20,000Ω=20kΩ=0.02MΩになります。

また、省エネなどの目的で、インバータ内蔵商品の普及が増え、高調波の影響により、漏電ブレーカがトリップする事故が増えています。弊社のリーククランプメータは高調波除去フィルターを内蔵していますので、漏電ブレーカがトリップした原因が、漏電によるものか、高調波の影響によるものかがチェックできます。

※注.上記の0.02MΩはあくまでも目安です。

周波数切換機能について

キュースナップ2412、2413F、2413R、2431、2432、2433、2433R、2433RBTには、周波数特性を切換えることができる「周波数切換スイッチ」が装備されています。これは、「ワイド」と「50/60Hz」の2つのレンジを持ち、「ワイド」は40Hz~1kHz以上の広い帯域幅の特性、「50/60Hz」は高い周波数をカットした周波数特性になっています。つまり、高調波の混入の疑いがある場合、このスイッチを切換えることによって、高調波の有無を確認することができます。<図-2>は、絶縁状態が良好にもかかわらず、高調波の影響によって「ワイド」測定時に大きな指示となった例です。

<図-2> 測定例/キュースナップ2413F(200mAレンジ)にてキュービクル内B種アース線を測定